福井大学キャリアセンター(キャリア支援課)

センター長ごあいさつ

キャリアセンター長
安田 年博

福井大学キャリアセンター(以下「センター」という)は、本学における学生の多様なキャリア形成を図り、就職活動等を支援することを目的として平成28年度に設立されました。第3期中期目標・計画(平成28年度~令和3年度)では、「学生と教職員の良好な関係のもと、ステークホルダーの満足度が高い修学支援、生活支援、留学支援等とともに、高い実績を持つ就職支援を推進する」ことを中期目標としてあげて、その達成状況は高く評価されました。さらに、令和4年後から始まった第4期中期目標・計画では「社会に求められる人材の多数輩出を目指し、就職先等から高く評価されている就職支援体制を基盤として、キャリア教育を一層充実するとともに就職支援を一層推進し、高い就職率を維持する」ことを中期計画にあげています。現在、この計画を達成すべく、就職支援について多大な実績があるキャリア支援課と密接に連携して、センターの活動を展開しております。

さて、本学では、学生にとって満足度の高い就職を実現させるべく、全学的なキャリア支援体制を整えるため、各学部と密接に体制強化をはかり、学生に対してきめ細やかな就職指導支援を行っております。学内での企業説明会、OB・OG参加による業界企業研究会の開催、就職活動マニュアルを記した就活手帳(Fuste)の発行、応募企業への提出書類作成や面接練習など、学生全体への指導支援はキャリアセンター及びキャリア支援課が、個別の進路相談など学生一人ひとりに対する指導支援は各学部の就職担当教員が行うというように、教職連携して就職指導支援を行っております。このような密接な教職協働による就職指導支援は全国にも類を見ないものと言うことができます。

また、学生のキャリア形成を目的として、低学年時から「キャリアデザイン」講座等を開催して社会人基礎力の涵養にも努めております。このような低学年時からの職業観の育成や就職活動時の手厚いサポートにより、昨年度までの就職率は、複数学部を有する国立大学で16年連続1位(大学通信調べ)となりました。また、就職後の離職率が高いことが話題となっておりますが、本学卒業生の離職率(3年以内)は全国平均の約3分の一であり、特に1年以内では10分の一以下、このように離職率の低いことは本学の就職指導支援がきめ細かく学生のみならず企業に寄りそったものであることの証左です。こうした実績と伝統は全国的にも注目され、多くのマスコミにも取り上げられているところでありますが、決してこうした実績に満足することなく、キャリアセンターを中心にして、今後ますますキャリア支援事業の充実を進めて参りたいと存じます。

学生にとって就職とは、自らの人生設計をしっかり考え、学んできたことを糧に社会で活躍するための極めて大事な第一歩です。本学といたしましては、学生の職業的・社会的自立を促し、実践的に行動できる人材を引き続き養成していく所存でございます。つきましては、今後とも各方面の皆様方のご協力とご支援をお願い申し上げます。また、多くの企業・団体の皆様には、平素より本学学生への就職活動やインターンシップ活動に対しまして格別なるご支援ご高配を賜り、改めまして衷心より御礼申し上げます。