福井大学キャリアセンター(キャリア支援課)

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「肌色」ってどんな色

2021年9月28日

学生の皆さんはおそらく,クレヨンや色鉛筆の「肌色」って色に遭遇していないのではないでしょうか。

色鉛筆やクレヨンの代表的な会社は1999年や2000年には「肌色」の表記を「うすだいだい色」とか「ペールオレンジ」とかに変更しています。

学生の皆さんが幼稚園や保育所や家でお絵かきで人物を書いた時に使ったのは,何色でしたか。
日本では,「肌色」といったら全員が同じ色合いを連想することが多いと思います。絵を書く時も連想した色合いに近い,「うすだいだい色」,「パールピンク」を使っていたのではと想像します。

では,なぜ「肌色」と、呼ばれなくなったのか。
想像力を豊かにして考えてみてください。

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それは「人種差別になる可能性がある」ためです。

外国では肌色と言っても人種や個人によって変わります。日本でも全員がモンゴロイド(黄人)ではありません。
ゆえに,肌色と言っても、1つの色に定められないので、誰にでも伝わるわけではありませんし,肌色は「この色」と決めつけてしまうのは,肌の色が違う人のことを否定してしまう表現になる可能性があるということです。
それによって不快な思いをする人がいるかもしれないと思いいたることが大事だと思います。

何が差別になるのか,何が相手を傷つける言葉や態度になるのか,いろんなシチュエーションで変わる難しい問題だと思います。とはいえ,しゃくし定規にあれもダメ,これもダメとしたり,言葉狩りになるのも一つのモラハラになるのではとも思います。

難しく考えすぎず,それぞれが少し余裕をもって,人の立場に立って行動できると,少しずつみんなが生きやすくなるのかなと思っています。
これから社会で活躍していく皆さんに期待します。

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