6月23日この日は何の日かわかりますか？

2022年6月27日

8月6日、8月9日、8月15日は何の日かわかりますよね？大学生の皆さんなら日本人として当然知っている日だと思います。8月6日は、人類史上初めて兵器として広島に原子爆弾が投下された日です。8月9日は、広島に続き長崎に原子爆弾が投下されました。それを受けるような形で、8月15日は日本がアメリカを含めた連合国軍側に無条件降伏し、長い戦争が終わった終戦記念日となっています。
では、6月23日は・・・案外知らない方も多いのかも知れませんが、日本で唯一アメリカ軍が上陸して、戦場となった沖縄の日なのです。沖縄だけで約１０万人の一般市民が犠牲となりました。沖縄の方のなんと約4人に1人がこの沖縄戦で亡くなった事になります。
その追悼の意味を込めて沖縄の日があるのです。沖縄ではこの日は休日となって、沖縄の人たちがこの沖縄戦で亡くなった方々の霊を慰めます。第二次世界大戦で敗れた日本は、連合国軍の占領下に置かれることになりました。その後、1952年のサンフランシスコ講和条約によって日本の主権は承認されましたが、沖縄県だけは引き続きアメリカの統治下に置かれました。そのため、日本の休日とは別に沖縄県独自の休日が定められたのです。
1972年に沖縄返還が行われると、沖縄県にも日本の法律が適用されるようになりました。「慰霊の日」は日本の休日ではないため除外されましたが、沖縄県の条例により、沖縄県独自の休日として今も残り続けています。
沖縄には小さな島なのに、いまだにその島の重要な場所には、アメリカ軍の基地が多くあります。いわゆる基地問題ですが、これもいまだに解決になっていません。
戦争が終結して77年、そして沖縄が本土復帰して今年でちょうど50年です。何の解決もないままに時間だけがむなしく過ぎていると思いませんか？
今度ある参議院議員選挙では、平和憲法の象徴である日本国憲法を変えようとする動きもあるようです。参政権は、国民がその代表者を選ぶためのとても大切な権利です。
日本が今後どういう道を選択し、歩いて行くのかを決めていくのは、我々日本国民全体の本当に大事な問題です。参政権を持っている学生の皆さんもいると思います。
どうか、日本のこれから進むべき姿をよく考えて投票に行って、皆さん達の代表者を選んでくださいね。